<港町下田の少女 昭和に恋して>(2)祖父の日新堂菓子店 …
2025/09/01 下田市
east_shizuokaken-news
実家の菓子店が開店したころ、静岡県・下田の商店の多くは午後6時には店を閉めていた。夜の通りはとぼしい電灯があるだけで、人っ子一人見当たらず、のんびりしたり翌日の仕込みに追われたりしていたらしい。その一角に、19歳だった祖父・横山弁蔵は1922(大正11)年、100ワットの明かりをつけて夜10時まで営業する「平和煎餅・日新堂」を開いた。 「あんなに店を明るくしてはやるはずがない」という周りの声を覆し …